自炊は子どもの自立を促す

今春から息子が社会人になります。

子どもの成長は本当に早いものです。幼い頃の写真を見ていると、来月から社会に出て働くだなんて、にわかには信じられません。

そうは言っても、社会人になったからにはいつまでも実家に寄生されてはかなわないので、来年あたりには出て行ってもらう予定です。

子どもが親元にいつまでもいると、真の自立が阻害されてロクなことはない、というのが私の考えです。

自炊は自立を促すきっかけになる

子どもが自立するにあたり、「間違いなくあったら良いスキル」のひとつが自炊です。
息子が一日でも早く自立できるようにと、数カ月前から家族のご飯を作ってもらっています。

誰かに頼らずとも自分でさっさと料理ができることは、立派なスキルです。

最近は初心者向けの分かりやすい動画や書籍が沢山ありますし、便利な家電や調理器具も豊富で、料理に親しみやすい環境がずいぶん整っていると感じます。

自炊のメリットは、
・自分で作るので、材料から選べる安心感
・薄味に調整できる
・コスパが良い
・食事の度に外出せずに済む
・野菜がたくさん食べられる
といったところでしょうか。

若いうちから自炊を習慣化することで、食材を無駄なくやりくりする家計管理能力はもろちん、栄養面についても多少は考えるようになりますので、健康管理にも大いに役立ちます。
スーパーに行くと旬の食材が大量に安く売られているので、自然と季節や旬についても感じるようになることでしょう。

私は学生時代に、デパートの総菜売り場や複数の飲食店で働いた経験があります。
客から見えない厨房は、まさに「知らぬが仏」の世界でした。
目を疑うようなずさんな衛星管理。腐りかけの食材を使ってしまう、モラルのない料理人。ビュッフェで提供する料理にラップをかけずに廊下に置き、その上をまたいで歩く従業員。こういった、ごく一部の飲食店の不衛生な面と危険性を知ってしまったのは残念でしたが、事実を知れたことは良い経験でした。

まぁ、こんな事をいちいち気にしていたら中食や外食が一切できなくなってしまいますし、きちんと衛生面に配慮して誠実に営業している飲食店が大多数だと思います。

そして、もちろん外食には外食の良さがありますので、私も大好きです。
家庭では味わえない、プロのおいしい料理。美しい器に、芸術的な盛り付け。洗練された接客サービス。
外食のメニューから学び、自宅で再現してヘビロテになっているおかずも数多くあります。

普段の食事は自炊を主とする。そして、ひどく疲れて料理をする気力が無い時は、持ち帰りの総菜(中食)や外食を使う。友人たちとの語らいやハレの日のお祝いには外食を利用する、といった使い分けの例を息子に話しています。

無理なく自炊を続けるコツは、頑張りすぎないことですね。

 

おいしい息子の手料理

写真は息子が作った料理の一例です。

上から、「豚のすき焼き風」・「酢鶏風炒め物」・「キムチチーズ豆腐」。
どれも私が思いつかないメニューばかり。ご飯によくあい、とてもおいしかったです。
写真はありませんが、中でも一番おいしかったのが「チヂミ」です。あまりのおいしさに、「また作ってね」と彼にリクエストしました。

息子も自分で作った料理はことのほかおいしいらしく、普段よりもガツガツと食べています。
調理回数を重ねるごとに、確実に手際が良くなってきています。やはり「習うより慣れよ」ですね。

 

食の楽しさと大切さ

私たちは毎日食事をします。その一食一食が私たちを作り上げている、といっても過言ではないでしょう。

自炊ができると、自分の気分や体調に合わせて料理をすることが可能です。

仕事でひどく疲れても、食事を取ったらとたんに元気になったことが、数えきれないくらいありました。食事には、空腹を満たすだけでなく、心と体を温めて癒す力もあります。ゆえに、決しておざなりにしてはいけないのです。

私が実家を出てからもう25年以上が経ちますが、今でも母が作るロールキャベツやカキフライが無性に食べたくなることがあります。自分でも作りますが、母が自分のために作ってくれた料理って、間違いなくおいしいのです。

家族や友人たちと食事をする時間は、至福のひとときです。
こういった、何でもないような普通に思えることが、実はいちばん幸せなんですよね。

やがて一人立ちする息子がいつか私の料理を懐かしんでくれたり、自分でも作ってくれたりしたら、親として嬉しい限りです。

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