長年使っていない銀行口座を解約しよう

皆さんは金融機関の預貯金口座(銀行・郵便局・農協など)をいくつお持ちでしょうか。パッとすぐに思い浮かぶだけで3口座くらいはあるわ、という方が多いのではないでしょうか。

私は最近、長年利用していなかった4口座を解約し、現在は

・メガバンク1行
・ネット銀行2行
・ゆうちょ銀行

の計4口座に絞りました。ゆくゆくはネット銀行2行のみに絞り込みたいと考えています。
今回の選択理由は、

・メガバンク口座は長年、振込先として使っている
・ネット銀行は証券口座に連動させているので必須
・「ゆうちょダイレクト」は送金5回まで手数料無料なのが魅力(ゆうちょ銀行間のみ)

だからです。

もし口座の整理に着手しなければ、そのまま8口座も持ち続けていたんですよね。
以前の勤務先で給与口座に指定された銀行や、子どもの学費の引き落としに学校から指定された銀行など、今ではもう使わない口座をそのまま放置していました。

気になりながらも、面倒くさくて見て見ぬふりをしていた、というのが実状です。

さて、窓口での口座解約手続きは、予想通り結構な時間がかかりました。あるメガバンクは店内が空いていたにも関わらず、1時間半も待ちました。

ともあれ、口座の整理ができて気分はスッキリです。

なぜ不要口座を解約した方が良いのか

その理由はいたってシンプルで、「不要なものは持たないようにする」ということです。これは日常生活だけでなく、終活(相続)の視点でも大切です。

もし私が亡くなった時、遺族は全ての口座を整理しなければなりません。
それに費やすであろう手間と時間を考えると不びんですので、重い腰を上げて解約することにしました。

メガバンクの中には、

・新たに紙の通帳を発行あるいは繰越発行する際の手数料
・通帳利用のための年間手数料

として、預金者から費用を徴収するところも出てきました。

近年、金融機関を取り巻く環境は大きく変わりました。金融業へのハードルが下がり、異業種からの参入が相次いだため、サービス競争が激化しました。「〇〇ペイ」等のキャッシュレス決済は、着実に私たちの生活に浸透してきています。決済アプリは送金手数料が発生しないのも大きな魅力ですよね。

また、長引く低金利により、金融機関は融資における利ざや収益が見込めなくなりました。収益構造が変化したため、新たな手数料導入に踏み切る動きが出始めているのです。

消費者は、よりスピーディーで便利なサービスを求めます。キャッシュレス、ペーパーレスが叫ばれている中、維持管理に様々なコストが生じる通帳は、もはや無用の長物になりつつあります。

 

休眠預金口座が増えている

休眠預金とは、10年以上預け入れや引き出し等の取引がない預金のことを言います。
休眠預金は毎年1,200億円程度発生しています。その後500億円程度の払い戻しはあるものの、差し引きした約700億円もの預金が毎年発生しているのです。

このようなお金を社会奉仕に役立てるために、「休眠預金等活用法」(正式名称は「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」)が2016年12月に成立、2018年1月に施行されました。

10年間休眠預金となったお金は金融機関から預金保険機構に移管されます。その後、NPO法人などが行う公益活動に活用されるのです。自分の預金とはいえ有効活用されるので、これはこれで良い法律だと思っています。

しかし、家族に少しでも財産を残してあげたい。あるいは自分が生きているうちにお金を使いたい、と考えている方は、休眠預金にならないように今のうちから準備を始めましょう。不要な口座は解約し、必要な口座のみを残して、定期的に残高を把握しておくことです。

休眠預金になりそうな場合、移管前に金融機関のサイトで公告があります。
次に、残高1万円以上の口座ですと、金融機関から登録されている住所に通知(電子メールのこともある)が郵送されます。通知あるいは電子メールが届けば、その預金は休眠預金にはなりません。引き続き、通常の預金として扱われます。

逆に言えば、残高が1万円以下だったり、住所やメールアドレスが変わっている場合は通知や電子メールが届きませんので注意が必要です。

休眠預金になったからといって、預金が引き出せなくなることはありません。預け先の金融機関に通帳と印鑑、本人確認書類等を持参すれば対応してくれます。ただし、各金融機関で対応が異なる場合がありますので、まずは金融機関に問い合わせをしてみるのが良いでしょう。

参考:政府広報オンライン「暮らしに役立つ情報」より
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201907/1.html

口座もモノも、少ないにこしたことはない

結局、口座にしろモノにしろ、極力減らして「持たない生活」を送るのがいちばんということですよね。

モノが多いと、管理と維持にコスト、場所や時間を要します。

自分が持っている銀行口座数ですら記憶が曖昧なのに、高齢の親の口座がどこの銀行のものなのか、きちんと把握できている子どもは、果たしてどれだけいるのでしょうか。

なかなか片付けができない方は、自分亡き後に身の回り品の片づけをしてくれる人たちの顔を、時には思い浮かべてみるのも良いかもしれません。

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