子どもの世界は、成長とともに広がって行く

「子どもが小学校や中学校になじめず、なかなか友達ができない」
「我が子に無理強いはしないけれど、できれば
学校で
楽しく過ごして欲しい」

そのような悩みや願いを抱えた親御さんが、
少なからずいることでしょう。

そんなに不安にならなくて大丈夫。
子どもの世界は、成長とともに広がっていきます。

今回は、私が子育てから学んだことをお話していきますね。

 

最も辛かったのは、小学校低学年時

私が最も辛かったのは、息子が小学校低学年の時です。
特性のことは、入学前に学校に知らせていました。

にもかかわらず、幾度となく担任の先生や学童の指導員、
少数のお母さんたちから心ない言葉を投げられたり、
冷たい仕打ちを受けたりしてきました。

多くの生徒が「普通にできること」ができない我が子は、
教室内でその「普通でない」行動が目立ちますので、
周りの大人からの攻撃の的になったのです。

私が校長先生に直訴に行ったので担任によるいじめは収まりましたが、
既に学級は崩壊していました。

低学年時はまだ幼く、学校で何かトラブルやいじめが起きても、
それを上手く親に伝えることができません。
自分がトラブルやいじめに遭っているという認識を持つことが
年齢的に難しいのです。

よって、子どもの小さな変化を見逃さぬよう、
特に低学年時には毎日よく観察することが大切です。

 

進学するほど世界が広がり始める

小学校時代、息子はほぼずっと「一人ぼっち」でしたが、
本人も私も気になりませんでした。
良い意味で鈍感なところがあったのでしょう。

中学校・高校と進学するにつれ、クラスメイトの顔ぶれが
変わっていきますので、学校やクラス内に自由で
寛容な空気が漂い始めます。

さらに大学に行くと、全国から学生が集まってきますし、
各国から留学生もやって来ます。

小学校時代には「ちょっと変わった子」「先生を困らせる生徒」
として扱われていましたが、大学はとにかく学生数が多いので、
ほとんど目立たなくなります。

マニアックなサークルも数多くあるので、好きなことに
没頭できる環境と、仲間に出会えるチャンスに恵まれます。

息子は中学生の時から三国志に夢中になり、
大学では第二外国語に中国語を選択しました。
小さい頃から耳が良く、中国語がまるで
音楽のように聞こえるのだとか。
好きが得意につながったというわけです。

息子は既に3回中国に行っていますが、細かいことにこだわらない、
大らかな中国の人たちが気に入っているようです。

もし、子どもが日本で生活することに窮屈さを感じるのならば、
世界に飛び出して行っても良いのではないでしょうか。

今しばらくはコロナ禍で海外に出ることは困難ですが、
自分が住む場所は日本だけ、という思い込みを外してみるのです。
あるいは日本全国、どこに行っても良いのです。

地球上のどこかに、その子にとって居心地の良い場所があるはずです。

 

まとめ

この記事は、大学進学を推奨するものではありません。

しかし、我が子の場合は進学するほどに学生の数が増え、
国内外問わず個性的な面々に出会って、気持ちがラクに
なっていったのです。

大人になるにつれ、環境の変化とともに視野が広がっていきました。

無理に大学に進学せずとも、今やインターネットで
世界中のどこへでも、誰にでもアクセスできます。

日本社会は異なる価値観や多様な生き方を受け入れ、
変化しつつあります。
しかしながら、旧態依然としている部分があるのもまた事実です。

ともすれば内向きになりがちな親子の視点を、
できる限り外に向ける意識を持っていたいものですね。

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